転勤や家族構成の変化などで自宅売却を検討することについては、慣れていない方がほとんどではないでしょうか。家を売るべきかどうか、どのように売却すればよいのか、多くの疑問がでてくるでしょう。

ちなみに不動産売買の繁忙期は1月~4月。仕事や子どもの学校の関係でこの時期が多い傾向があります。一方で閑散期は夏です。

今回は自宅売却をするときに知っておきたいポイントをいくつか紹介します。

折り込みチラシはあてにならない?

不動産の売買をすることは人生でそう多くはないですが、身近な情報としてポストに投函されている不動産関係のチラシを目にした方は多いのではないでしょうか。
チラシには具体的な近隣の売り家、土地、マンションなどの物件と価格が記載されています。

売り物件チラシだけでなく、マンションに住んでいる方は自宅のポストを開けてみたら「(自宅マンションの名前)○○マンションの所有者の方へ、○○マンション指定で購入を希望しているお客様がいます!」「法人のお客様が社宅として予算これくらいで探されています」などのチラシがたくさん入っているという経験もあるでしょう。

目を通していくうちに、中には「え、そうなの?この機会に売却してもいいかも!」と想像が膨らみそうな魅力的な宣伝文句が記載されているものです。
しかし、これらのチラシの会社に実際に問い合わせをしてみると、「申し訳ないですが、他の方が契約をされる予定になりそうで」と残念な結果であることも。

複数の不動産会社からこのようなチラシが大量に入ってくる方は、すでに気付いているでしょうが、毎回同じ内容のチラシだったりすることもあります。
では、折り込みチラシがまったくあてにならないかというと、その中には本当に購入を検討している方がいる場合も時にはあります。

しかし、不動産業者は販売する物件がないと仲介手数料を稼ぐことができません。
そのため、家を売却したい、またはする可能性のありそうな見込み客獲得のためにこのようなチラシを投函していることが多いです。

特に「家を売却しませんか?」というチラシが多く入ってくる家に住んでいる方は、1度は連絡してみようかなと考えてしまうこともあるでしょう。
しかし、あてになる情報であるかどうかは、しっかりチェックする必要がありそうです。

不動産屋の査定は値引き前提の査定って知ってた?

チラシが入ってくる不動産会社の他に、どうやって不動産会社を探せばよいのでしょうか。
自宅売却をする方は、実際にどれくらいの価格で家を売ることができるのかの判断は難しいものです。

そんなときは不動産会社が何十社も登録されている無料の一括査定サイトを利用しましょう。
万が一査定金額が合わないと感じたら連絡をしなくてもよいというサイトもあります。
売却価格目安の把握のために、利用をおすすめします。

実際の査定結果を見ると、不動産会社により査定金額が違うことがあります。
家は大きな金額ですので、査定金額が10%違ったら数百万の査定価格の開きがあることもあります。
そのため、家を高く売りたいと考えれば考えるほど、高い査定金額を提示した不動産会社にお願いしようということになるのではないでしょうか。

しかし、いったん立ち止まって考えてみてください。
不動産屋は家を売りたい方と媒介契約を結ぶことが利益を得やすいのです。

媒介契約を獲得し、買主を見つけ、できれば売主・買主両方から仲介手数料を得られればよいと考えていることも多いのです。
そのため、媒介契約目当てに査定金額を高めに設定することもあります。

査定金額が高すぎると最悪の場合売却が進まず、長い間販売されているために「なぜ売れないのだろう」と情報を見ている方は考えます。
その結果、大幅な値引き交渉をされてしまう可能性もあり、大きく値引きが必要な場合もあるでしょう。

通常、不動産屋は周辺の取引事例などのデータを参考にして適正な査定金額を導き出します。
適正価格であれば売却期間も短くスムーズな取引ができる可能性があります。

そのため、高すぎる査定金額がでてきた不動産屋にはなぜ、その金額なのか根拠を聞いてみるとよいでしょう。

家の売却は担当者が大事!選ぶときの3つのポイント

家を売るというときに大切なポイントは不動産屋の得意分野と担当者の力量と相性にかかっています。
できるだけ高く、早く売りたいという希望を叶えてくれそうな不動産屋を選ぶのはとても大変なことですが、とても重要なことです。

ここを失敗してしまうと予定通りの売却が難しくなることもあります。
売買に強い不動産屋と担当者に絞ることが最初の一歩といえるでしょう。
できるだけ多くの不動産屋に依頼したほうが、早く売れるのではないかと考えがちですが、やり取りの手間などを考えるとできるだけ不動産屋の数の絞込みをするとよいでしょう。

また、不動産屋が大手だからという理由で安易に依頼せず、複数の不動産屋の担当者に会って慎重に決めることが大切です。
担当者の力量によって自宅売却がタイミングよく決まることもあります。

しかし、担当者はこちらでは選ぶことができないため、担当者になった方としっかり話をして、売却に向けて安心してお任せできるかどうかを見極めましょう。
そこで、最低でも担当者なった方に会ったときに聞いておきたいポイント3つを紹介します。

確認しておくことは経験・得意エリア・税金などの法律に関する知識があるかどうかです。
不動産には戸建て、マンション、店舗、商業ビル、投資物件をはじめさまざまなタイプがあります。
自宅マンションを売却するのであれば、同様の物件の売買に関する経験や勤務年数について聞いてみましょう。

次に自宅が所在しているエリアについて、その担当者の知識が豊富かどうかも大切です。
購入希望者にそのエリアの魅力についてアピールしてくれるでしょう。

さらに、税金などの知識があるかどうかも重要ポイントです。
不動産は高い買い物ですので、売却にあたりどのような税金や諸費用がかかるのかを明確に答えられるかどうかも確認しましょう。

中古だからと言って油断禁物。内覧時の買主目線で考えよう!

家の売却を依頼する不動産屋と担当者が決まったら、次に気をつけておきたいのは内覧時の準備とチェックです。
購入希望者が現れたときにはすぐに案内できる状態にしておきたいものです。

購入希望者は、中古物件を購入して自分好みにリフォームをしたいと考えることもありますので、設備を新品に換える必要はない場合もあります。
しかし、もし自分が購入する側の立場になったときに、この家だったらいいなと思えるような状態に最低限整えておくことが大切です。

誰でも内覧してみて、なんとなく整理整頓されていなかったり、汚れたりしていると、実際は価値のある家であってもイメージダウンは避けられません。
そのようなもったいないことにならないためにも、気にしておきたいポイントははずさないようにしましょう。

内覧者がよく見る場所は水周りです。キッチン、トイレ、バスルーム、この3カ所は必ず掃除をしたり、生活感が垣間見えるような不要なものは片付けたりすることが重要です。

バスルームはカビをきれいに落としておきましょう。
バスルームをリフォーム前提で購入希望する方も多いですが、不衛生な状態であるとどうしてもマイナスなイメージが残ってしまいます。

トイレの水垢、キッチンなどの油汚れなども同様です。一番見られている場所であるということを覚えておきましょう。
対策としてはプロのハウスクリーニングで徹底的にきれいにしてもらう方法もあります。

水周りはにおいもこもりやすいので、窓がある場合には定期的に換気をしておくことも大切です。
その家の独特なにおいというものがありますし、においに敏感な方は少なくありません。

家を売ることを考え始めたらやるべきことがたくさんありますが、最低でもこれらのポイントは抑えて常に買主目線で考えてみることが必要であるといえます。